ジョージ・フロイド氏が死亡した事件を受けて、ディズニー周りでどのようなことが起こっているか、まとめておこうと思います。
『スター・ウォーズ』シリーズでフィンを演じたジョン・ボイエガがイギリスで抗議デモを行いました。こちらのサイトに詳しく記載されてます。
【全文訳】ジョン・ボイエガ「Black Lives Matter」声枯らしスピーチ、「キャリアがどうなろうと構わない」に『スター・ウォーズ』ルーカスフィルムも支持 | THE RIVER
ルーカス・フィルムやマーク・ハミル、J・J・エイブライムスが彼を支持するツイートを投稿。
J・J・エイブラムスは今後5年間で慈善団体に1000万ドルを寄付するという声明を発表しています。
We stand with and support you, @JohnBoyega. View his full speech: https://t.co/Goxb5y2wrK pic.twitter.com/ZvE0t5tRPY
— Star Wars (@starwars) June 3, 2020
Never been more proud of you, John. @JohnBoyega
❤️, dad https://t.co/XcXvBcblPG— Mark Hamill (@HamillHimself) June 3, 2020
You KNOW that as long as I’m allowed to keep working, I’ll always be begging to work with you. Deep respect and love, my friend. https://t.co/DcMEwEmzh9
— JJ Abrams (@jjabrams) June 4, 2020
ブロードウェイ『ハミルトン』の生みの親、リン=マニュエル・ミランダも彼を支持。
Oh god I WISH, Ojalá! From Attack The Block to this day! pic.twitter.com/sB7eJqF0sy
— Lin-Manuel Miranda (@Lin_Manuel) June 3, 2020
さらにルーカス・フィルムはInstagramで“Matter Black Lives Do”と落書きされたヨーダの像の写真を共有。この銅像はサンフランシスコのルーカス・フィルム本社にあるもの。
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムの公式アカウント。
米ディズニーチャンネルでは以下のコマーシャルが流れるようになりました。
ウォルト・ディズニー・カンパニーは6月4日に非営利団体に500万ドルを寄付すると発表し、以降SNSの更新を1週間近く停止しています。


ウォルト・ディズニー・カンパニーと関連会社の声明発表の後に、ディズニー・オン・ブロードウェイ(シアトリカル・プロダクションズ)が追加で以下の声明を発表しました。
ディズニー・オン・ブロードウェイは、原作映画で白人として描かれた『アナと雪の女王』のクリストフ、『ヘラクレス』のヘラクレスに、黒人の俳優をキャスティングしたことを賞賛されている一方で、『アラジン』のアラジンがアラブ系の俳優でないことを批判されていたりします。
ディズニーのブロードウェイに限らず、ミュージカル業界全体でキャスティングにおける人種差別の風潮は残っています。
映画業界も同様で、アラブ系やアジア系の俳優がヒーローや主役級の役にキャスティングされることは非常に難しいとされており、たとえば実写版『アラジン』(2019)で主演を務めたメナ・マスード(エジプト出身)は、『アラジン』出演以降オファーが全くないと言っています。
ブロードウェイ俳優陣もこの問題について言及。
オフブロードウェイ版『ヘラクレス』でヘラクレスを演じたジェラニ・アラディンもメッセージを発信しています。
この問題を直視せずに沈黙を続けていたり、SNSで#BlackLivesMatterと無関係な内容が投稿されているのを見ると傷つくと語っています。
White silence on social media: Why not saying anything is actually saying a lot
Black people across the country have taken to the streets and to their social media feeds to plead through protest that “black lives matter” and “enough is enough.” But amidst all the noise and all the hashtags, many say there is nothing quite as deafening as “white silence.”
(追記)6月13日、ディズニーが新たに以下の動画を公開しました。
黒人の方々がこれまでに受けてきた差別を告白し、現在の心境を語るという内容となっています。
黒人は「黒人だから」という不当な理由によって、警察に呼び止められる確率が白人の5倍高いと言われていること、
黒人であるために、白人の恋人と別れなければならなかったこと、
子どもの頃、白人のクラスメートに「黒人の子供の名前はみんな変」「Nワードを使うことが禁じられているんだけど」と言われたこと、
ジムに向かって歩いていただけで、危険人物として警察に銃を向けられ、手錠をかけられたこと。
BlackLivesMatter運動は、2013年のトレイボン・マーティン射殺事件から始まっています。人種差別を無くすこと、多様性を受け入れることを多くの人が訴えてきました。
しかし残念なことに、今年2月には25歳の黒人男性アマド・オーブリーさんが、3月には26歳の黒人女性ブレオナ・テイラーさんが射殺されるという事件が起こりました。ジョージ・フロイドさんの事件の直前にも、同様の事件が起きているのです。
動画の出演者は、これを機にすべての人に、どのような人種差別が存在するのか、BlackLivesMatter運動がどのようなものなのか、自分たちがどんな気持ちでこの運動を行っているのかを知ってほしいと述べています。
最後に、CNNとセサミストリートが制作した短い番組を。
