ディズニー映画

WDFMのトークライブにドン・ハーン氏が出演

めちゃくちゃ遅くなりました…
4月29日、ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムのライブ配信”Happily Ever After Hours”に、ドン・ハーン氏が出演しました。配信を観ることができたので、内容を超簡単にまとめておきます。

ドン・ハーン氏は『美女と野獣』『ライオン・キング』『ノートルダムの鐘』などディズニー・ルネサンス期の作品を数多くプロデュースし、『ファンタジア2000』では監督も務めました。近年では実写版『美女と野獣』や『マレフィセント』などのエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。

■ウォルフガング・ライザーマンについて
学生時代にパーカッションを学び、そのまま音楽の道に進もうと思っていた。夏休みにディズニースタジオの倉庫でバイトをし、そこでナイン・オールドメンの絵を見てディズニーに入社することを決意。学校を中退しディズニーに入社した。
スタジオの非常にオープンな雰囲気に驚いた。数多くのアニメーターに師事したが、中でもウォルフガング・ライザーマンの影響を受けた。当時自分は絵を描くことに夢中になっていたが、映画制作にプロデューサーという役割が非常に重要であるとことを知り、そのプロデュースのノウハウをライザーマンから学んだ。

■ロン・ミラーについて
ロン・ミラーは非常に謙虚な人だった。自分がアニメーションについての知見が無いということは分かっていて、謙虚な姿勢で経営に携わっていた。若い世代の育成に力を入れ、彼らの活躍を推進した。また、女性のアニメーターの数を増やすなどスタジオのジェンダーレスを進めた。
(ロン・ミラーはウォルトの義理の息子で、ロイ・O・ディズニーの死後ウォルト・ディズニー・プロダクションのCEOに就任しました。業績が低迷し始めた頃にタッチストーン・ピクチャーズを設立、ディズニーに新しい風を吹かせましたが、ロイ・E・ディズニーらから作風がウォルトの伝統を崩していると反発され退職に追い込まれた、という人物です。
これまでロン・ミラーについての良い評判をあまり聞いてこなかったので、当時のアニメーターが彼に対してどうう印象を持っているか聴けて大変興味深かったです。)

■プロデューサーを務めた『美女と野獣』(1991)について
製作当初の『美女と野獣』は公開されたものと全く違うものだった。ミュージカルでもなかった。グレン・キーンに協力してもらったが、製作は難航した。『リトル・マーメイド』の成功を受け、アラン・メンケンとハワード・アシュマンに参画してもらうことになった。当時の監督が降板してしまったため、エプコットのアトラクション”Cranium Command”のプレーショーで監督デビューしたゲイリー・トールスデールとカーク・ワイズに依頼した。
ロジャー・アレーズ、クリス・サンダース、ブレンダ・チャップマン、ケリー・アズベリー、ブルース・ウッドサイドをはじめとするチームメンバーのおかげで映画は成功した。

■今夏ハワード・アシュマンのドキュメンタリーをDisney+で公開
ハワードの家族とパートナーシップを結び、5年かけて製作した。ハワードの人生を、作詞家のインタビューを交えながら語るというものになる。

■実写とドキュメンタリーへの挑戦
アニメーション製作に携わった数十年間は素晴らしいものだった。新しい分野に進みたいと思い、実写映画とドキュメンタリーのプロデュースを始めた。アニメーターのタイラス・ウォン(『バンビ』のアニメーター)やハワード・アシュマンなど、アメリカの文化に大きな影響を与えたアーティストにスポットをあてたドキュメンタリーを作りたい。3~4人くらいの少人数のチームで製作できれば良いと思っている。

■『ディズニー・ネイチャー』について
“True-Life Adventures”のような作品はウォルトの残した伝統であり、続けるべきだと思っている。
『ディズニー・ネイチャー』の撮影前にチームで大まかなストーリーを考えたのだが、自然の中では物語が常に生まれている。それを撮影しただけだ。一般的にドキュメンタリーと呼ばれる作品よりも、もっと物語性のある作品になったと思う。

■『ノートルダムの鐘』の実写版について
『ノートルダムの鐘』の実写版”Hunchback”の製作に携わっている。舞台版をみたが、アニメ版とは異なる体験が出来、素晴らしかった。ウォルトが古いおとぎ話を時代に合わせて作り変えたように、今の時代に合わせて語り直すことが重要だと考えている。映画をそのままリメイクするのではなく、今を生きる人が深く共感できる物語にしたい。

■『マレフィセント』について
マレフィセントの物語を実写映画化することを決めたとき、最初に考えたのは誰がマレフィセントを演じるかではなく、誰が監督するかだった。『アリス・イン・ワンダーランド』を成功させたティム・バートンを最初に思い浮かべ、マーク・デイヴィスが描いたマレフィセントのオリジナルアートをバートンのオフィスに持って行った。脚本は同じく『アリス・イン・ワンダーランド』で脚本を書いたリンダ・ウールバートンに依頼した。(その後ティム・バートンは監督を降板している。)
しかし、最終的には映画の製作に一番影響を与えたのはアンジェリーナ・ジョリーだった。彼女のおかげでキャラクターに深みが増し、映画が成功したのだと思う。
映画は2時間をはるかに超えてしまったので最終的に30分以上がカットした。

■WDFM建設秘話
ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムの委員会に所属している。ミュージアムの完成前にダイアン・ディズニー・ミラー(ウォルトの娘)に館内を案内してもらったのを覚えている。目を輝かせながら熱心に説明してくれるダイアンの姿がウォルトの姿に重なって見えた。
ミュージアムでの放映用に”Christmas with Walt Disney”という映画を作った。年に一度クリスマスに流している。ダイアンはこの映画のナレーションをジュリー・アンドリュースにしてもらいたいと熱望していた。
ルーカス・フィルムのスタジオの一区画を借りた。子ども時代のホームビデオを見てもらって、過去を思い出しているところを録音、その音声は映画に使用した。
ロン・ミラーに出演を依頼したら、渋々という感じだったけどOKしてくれた。

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