ディズニー映画

WDFMのトークライブにケヴィン・リマ&ブレンダ・チャップマン夫妻登場

超遅くなりました…。

4月22日、ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアムのライブ配信”Happily Ever After Hours”に、ケヴィン・リマ氏とブレンダ・チャップマン氏が出演しました。配信を観ることができたので、内容をまとめておきます。

ケヴィン・リマ氏は『魔法にかけられて』や『ターザン』、『グーフィー・ムービー』の監督。
ブレンダ・チャップマン氏は大ヒットしたドリームワークスの『プリンス・オブ・エジプト』の監督。『メリダとおそろしの森』の初期の監督でもあります。
ちなみに2人は夫婦で、2人ともカルアーツを卒業後、ディズニーでアニメーターを務めていました。

■印象に残っているディズニーでの仕事
チャップマン氏:『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』で自分の提案が採用されたときのこと。
当初アニメーターたちはゴールデン・イーグルのマラフーテに言葉を喋らせようとしていたが、言葉を喋るマラフーテはどこか不格好だった。ロイ・E・ディズニーが製作した映画に、少年がワシに話しかけるシーンがあったことを思い出した。グレン・キーンに相談し、マラシュートは一切喋らないキャラクターになった。
リマ氏:『ターザン』。オープニングは会話無しでストーリーを語りたいと思い、アニメーションを作った後フィル・コリンズに音楽を依頼した。”Two Worlds”を聴いたときはとても感動した。

■『グーフィー・ムービー』について
リマ氏:20周年記念の上映会で、ファンがコスプレをしてダンスをしているのを見て、自分の作ったものが今も愛され、影響を与え続けていることを実感し感動した。

■影響を受けたアーティスト
リマ氏:ジョン・ラウンズベリー。ジム・ヘンソン。
当時ミルト・カールから学ぼうとするアーティストが多く、誰もラウンズベリーの作品を研究していないように感じたので、彼の作品をとにかく研究した。
マペット作家のジム・ヘンソンからも影響を受けた。そのせいか、自分の作るキャラクターはマペットみたいだとよく言われる。
チャップマン氏:ロジャー・アラーズ。クリス・サンダース。

■アニメーション映画と実写映画の違い
(二人ともアニメーション、実写の両方の監督経験あり。)
リマ氏:ゴールは同じで、素晴らしいキャラクターを生み出し、面白い物語を語ること。最大の違いは、撮影と環境。特に実写映画の撮影は天候に左右される。
チャップマン氏:実写映画は編集段階に入る前にすべて撮影しきらないといけないという点でも異なる。
(ブレンダ・チャップマンはアンジェリーナ・ジョリー主演”Come Away”(2020)で監督を務めました。)

■『魔法にかけられて』について
リマ氏:ジョディ・ベンソン(アリエルの声優)、ジュディ・クーン(ポカホンタスの歌唱を担当した声優)、ペイジ・オハラ(ベルの声優)にカメオ出演してもらった。本当はアイリーン・ウッズ(シンデレラの声優)とメアリー・コスタ(オーロラ姫の声優)にも出演してもらいたかったが、叶わなかった。

■『メリダとおそろしの森』について
チャップマン氏:グリム童話から素材を探したが良いものがなかった。童話のほとんどは母親が亡くなっているか悪人だから。そこで、いろいろな童話から気に入った要素をピックアップすることにした。その中のひとつが白雪姫と妹のローズレッドの物語。王子になった熊に姉妹が寄り添う場面があり、そこが非常に気に入って母親を熊にするという設定を思いついた。残念だったのは、映画のタイトルが変えられてしまったこと。女性をイメージさせるものがすべてカットされてしまって、当時は不服だった。元々のタイトルは“The Bear and the Bow”だったが、bowが弓ではなくリボンを連想させるとして変更されてしまった。同様に”Rapunzel”が”Tangled”に、”The Snow Queen”が”Frozen”に変更されました。
(ちなみにブレンダ・チャップマンは途中で監督を降板しています。方向性の違いだったとか…)

■手描き(2D)と3DCGアニメーションの違い
チャップマン氏:ストーリーが良ければ描き方は関係ない。ただ、手描きは制作中にアートワークをリアルタイムで確認できるので、最終的な映画がどのようになるかをある程度知ることができる。3DCGの『メリダ』は最終段階になるまでキャラクターが洗練されていない状態だった。

■新しく始めた会社について
リマ氏:二人で始めた会社’Twas Entertainmentは、20世紀スタジオと契約したが予想以上に時間がかかってしまい残念だった。
チャップマン氏:小規模な会社を自ら設立したのは、少人数のチームを組んでストーリーについて考えたり、アイディアを出し合ったりする現場が恋しくなったから。自分のアイディアが次々に却下されていくのにうんざりしていた。
(どうやら『メリダ』の現場はそんな感じだったみたいです・・・)

■二人の夢
チャップマン氏:現在取り組んでいるプロジェクトは非常に高価になると思う。
リマ氏:手描き、CG、クレイアニメ(ストップモーション)、マペットなど、あらゆるアニメーションメディアを使用する予定。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


error: Content is protected !!